足底筋膜炎の原因|足裏の痛みを引き起こす5つの要因

朝の一歩目にかかとが痛むようになった。「立ち仕事からくる疲れかな?まあそのうち治るだろう」と最初は放っておいたが、やがて歩くのも辛くなり、整形外科で「足底筋膜炎」と診断された。特に原因などは言われず「鍛えていればそのうち治る」と言われたので、筋トレとウォーキングを日課に加えたが、改善するどころかどんどん痛みは強くなってきている。

治療のために作ったインソールをつけるといくらか楽になるものの、裸足に戻ると痛むの繰り返しで、歩くどころか立っているだけでも辛く、仕事にも支障が出ている。もう一生このままなのだろうか?と不安な気持ちでいっぱいではないでしょうか?

 

実際、足底筋膜炎は、正しい原因に対して適切な対処ができれば、早期に回復していく症状です。もし、あなたが何ヶ月も治療をしているにも関わらず痛みが治らないとしたら、足底筋膜炎の原因を正しく認識できてないか、正しく対処ができていない可能性が高いです。

このページでは、足底筋膜炎の原因と足底筋膜炎を引き起こしてしまう要因、治すためのポイントをお伝えしていきます。それでは、早速見ていきましょう。

1.そもそも、足底筋膜炎とは?

足底筋膜炎は、「足底筋膜(腱膜)」という足の裏の組織が痛む症状です。かかとの骨のあたりや土踏まずが痛むのが特徴で、歩いたり走ったりするときだけでなく、立っているだけでも辛くなることもあります。

これらの症状で病院に行き「足底筋膜炎」と診断をされた方の多くは、

  1. 使いすぎ(オーバーユース)
  2. 扁平足
  3. 体重の増加

などが足底筋膜炎の原因になっていると説明を受けます。もしかしたら、あなたも病院や接骨院でもこのように言われたかもしれません。しかし、これらは足底筋膜炎の原因ではないのです。順番に説明していきます。

1–1.足底筋膜炎は「使いすぎ(オーバーユース)」が原因というのは間違い?

足底筋膜炎は、一日中立ち仕事をされている方や、ランニングなどのスポーツをされている方に多いことから、一般的には「使いすぎ」とひとくくりにされてしまうことがあります。あなたも病院や接骨院などでそのように言われたかもしれませんね。しかし、足底筋膜炎の本当の原因は使いすぎではありません。

 

FMT整体に来られる患者さんの中には、「足底筋膜炎は使いすぎだから、しっかり休めば治る」と言われ仕事を休んだにも関わらず痛みが治らなかったり、スポーツを一旦中止したけれけども、再開すると同時に元の痛みが戻ってしまった、と来院された方もいました。あなたと同じ練習や仕事をしていても痛くならない方がいるように「使いすぎ」が本当の原因ではないのです。

1−2. 扁平足が原因は間違い?

扁平足が足底筋膜炎の原因と言われることも多いです。しかし、扁平足の人が全員足底筋膜炎かと聞かれたら、違いますよね。ですから、扁平足が原因というのも間違いです。

1-3.体重の増加が原因は間違い!?

 体重が増えたことで足裏にかかる負担も増えたことが原因と言われることもあります。だとすると、お相撲さんは全員足底筋膜炎になってしまうはずです。体重の増加も足底筋膜炎の正しい原因とは言えません。

では、足底筋膜炎の本当の原因は何でしょうか?次に説明していきます。

2.足底筋膜炎の本当の原因とは?

2−1.足底筋膜炎の痛みの原因

足底筋膜炎の痛みの原因は、「足裏の筋肉の硬さ」です。以下の画像を見てください。

足底筋膜
出典:http://bodywork-center.com/blog/?p=958

足の裏は、かかとの骨〜足の5本指の骨までをはりめぐらされた「足底筋膜」をはじめ、様々な筋膜や筋肉が連動しています。この筋膜や筋肉が、歩く時やジャンプした時に伸び縮みして足の裏にかかる衝撃をクッションのように受け止めています。

しかし、筋肉などの組織が硬くなると、歩いたり走ったりジャンプしたりする時に、本来は柔軟なはずの組織がうまく伸び縮みできずに、無理にギュッと引っ張られて、足底筋膜がくっついているかかとの辺りに「微細断裂(微細な肉離れのような状態)」が起きて痛みが出ます。

 

また、かかと辺りだけでなく、親指の下辺りや土踏まず付近が微細断裂して痛くなることも多いです。さらに、レントゲンをとると「足の裏の骨がトゲ(骨棘)のように飛び出ている」と言われる方もいます。

「このトゲが痛みを起こしているのでは?」と思われている方も多いですが、実際は違います。トゲがあっても痛くない方は痛くないのです。

筋肉が硬くなることによって、筋肉がくっついているかかとの骨の部分が引っ張られます。もう少し詳しく説明すると、筋肉は骨に直接くっついているのではなく、骨をおおっている膜(骨膜)にくっついています。筋肉がこの骨膜を引っ張り続けると、やがてそのままの形で固まってトゲになるのです。

少し文章ではわかりずらいと思いますので詳しくは以下の動画で説明しています。

足底筋膜炎の原因 骨棘(トゲ)が作られるメカニズム編

ですので、トゲそのものが痛みを起こしているのではなく、トゲができてしまうほどの力で骨を引っ張っている硬くなった筋肉が原因になっているのです。ですから、足底筋膜炎を治すためには、足底周辺の筋肉を柔らかくしていくことが大切です。

2−2.足裏の筋膜や筋肉をストレッチ、マッサージしているのに治らない理由

あなたもすでに「足裏の筋膜や筋肉が原因だ」と言われ、ストレッチやマッサージをしているかもしれません。それでも、足底筋膜炎が治っていないとしたら、そこには2つの理由があります。

  1. 筋肉を柔らかくするための治療方法が間違っている
  2. 筋肉を硬くしてしまう要因が解消されていない(治療してもすぐに筋肉を硬くしてしまう)

1番目の治療方法に関しては、以下の記事をご覧ください。
足底筋膜炎を根本的に治して自由に人生を楽しむための治療方法

ここからは、2番目の「筋肉を硬くしてしまう要因」を説明していきます。

3.足裏の筋膜や筋肉を硬くしてしまう5つの要因

なぜ、あなたの同僚たちと同じ時間、同じ姿勢で仕事をしていたにも関わらず、あなただけが足底筋膜炎になってしまったのでしょうか?そこには、足底筋膜炎になりやすい要因があったはずです。そして、その要因が解消されないと足底筋膜炎の回復もしづらくなります。

私たちが多くの足底筋膜炎患者さんを見てきた中で共通していた5つの要因をお伝えしようと思います。この要因を気をつけるだけでも足底筋膜炎の治りが早くなりますし、治った後も再発しにくくなります。

要因①同じ姿勢を取り続けている

「立ちっぱなし」「座りっぱなし」など長時間同じ姿勢を取り続けなければいけない方は足底筋膜炎になりやすい傾向にあります。ですから「使いすぎ」と言われるのですがこの時に大切なポイントは、どのように立っているか、座っているかです。

立ちっぱなしで仕事をしなければいけない状態でもこまめに足をぶらぶらとゆすったり、座りっぱなしの仕事であっても定期的に姿勢を変えたりしていると筋肉も固まりづらいのです。できるだけ同じ姿勢が続かないようにしましょう。

要因②強い衝撃を足の裏に繰り返し与え続けている

足底筋膜炎になりやすいスポーツとして、代表的なものに 陸上、剣道、卓球などがあります。これらのスポーツに共通するのは、「足の裏に繰り返し強い衝撃を与え続けている」ことです。

強い衝撃を足の裏が繰り返し受けることで、急激に筋肉が硬くなり痛みが起きます。ただし、これらのスポーツをしている全ての人が足底筋膜炎になっているわけではないので、足の裏に強い衝撃を与えることだけが要因ではありません。

厳密にいうと、過度に使っているにもかかわらず硬くなった足裏の筋肉をケアをせず、回復しきらないうちに次の日もまた次の日も衝撃を与え続けることで疲労が蓄積し、筋肉がついに限界を迎えた時、痛みとしてあらわれます。厳しい言い方をしますが、過度に負担をかけてていることに気づかず足の裏のケアを怠ってしまった結果として痛みが起きてくるのです。このことは次の③にも続きます。

要因③ケア不足とケアをする箇所の見落とし

あなたは1日の仕事が終わって帰宅した後、もしくはスポーツをしている人であれば練習前後のケアの時間を十分に取っているでしょうか?体に疲労が溜まった分、ケアができていないと疲労は蓄積していき、やがて筋肉が硬くなり足底筋膜炎の痛みに繋がっていきます。

また、ケアをする箇所も重要です。例えば、足底筋膜炎の患者さんを診ている中で、程度の差はあれど共通しているのが、足首や足の指の間の筋肉の硬さです。足首が硬くなると地面からの衝撃を吸収するサスペンション機能が失われて、足裏にばかり過度な負担がかかってしまいます。また、足裏全体の血行不良にも繋がりやすく疲労が抜けにくくなります。

要因④靴、シューズ

実は足裏の痛みにはどのような靴を履いているかが大きく影響することがあります。特に以下のような靴を履いている方は要注意です。

  • 歩くたびに、かかとが脱げてしまうサイズの大きい靴やかかとがない靴
  • クッション性のある靴
  • かかとが分厚く、必要以上に高さがある靴
  • ハイヒール
  • 中敷の土踏まず部分にふくらみがある靴
  • 足先の幅が狭い靴

なぜ、これらの靴が良くないのか?については以下の記事で詳しく解説しています。
足の痛みを解消する自分に合った靴の選び方3つの手順

要因⑤筋トレ、トレーニングメニュー

筋肉が硬くなってしまう大きな要因として、間違ったトレーニング方法も挙げられます。例えば、「筋力不足」が原因だと言われたために、筋肉を増やそう(筋肥大)として「ただ、やみくもに筋トレをすること」が特に良くないと言えます。

根本的な筋肉の硬さを取らないまま、さらに筋肉を硬くするようなことをしていると、痛みが増すばかりでなく、ますます回復も遅れてしまいます。筋力トレーニングそのものが悪いということではなく、しっかりと硬さを取り痛みを解消した上で行うことが大事です。

4.根本的に足底筋膜炎を治すための3つのポイント

では、足底筋膜炎を治すためにはどうしたら良いのでしょうか?これまでお伝えしてきた足底筋膜炎の原因を踏まえて、足底筋膜炎を治すための3つのポイントを紹介します。

ポイント①筋肉の緊張を和らげる

一番最初に取り組むことは、足底筋膜炎の原因になっている筋肉の硬さを柔らかくすることです。ただし、闇雲にストレッチをすればいいわけではありません。筋肉を柔らかくする方法が間違っていると足底筋膜炎はなかなか治りません。

ポイント②適切なケアをする、体の使い方を再学習させる

足底筋膜炎の痛みがなくなったからといって、それは必ずしも完治しているとは限りません。「3.足裏の筋膜や筋肉を硬くしてしまう5つの要因」でお話をしたように筋肉を硬くしてしまう要因が残っていると痛みが再発してしまいます。

ですから、要因をできるだけ解消して、痛みが治った後もケアを続けていくことが大切になります。FMT整体で治療をされた患者さんにはその方にあったセルフケアをお伝えして取り組んでもらっています。

ポイント③足底筋膜炎を治療中に家族とコミュニケーションをとる

足底筋膜炎になった時こそ、家族間でのコミュニケーションがとても大切になります。足底筋膜炎の患者さんからお話を聞いていくと、皆さん共通して「自分の痛みを理解してもらえない」ことで悩まれている方が多いです。

「膝が痛い」「腰が痛い」というのはよく耳にしますが、「足の裏が痛い」なんてあまり聞いたことがないというのがまだ一般的です。足底筋膜炎になった患者さん自身も、自分がなってみて初めてそんなところが痛むことを知ったという方も多いです。ましてや痛くなったことがない方は想像するのも難しいものです。

それに、足は痛くても歩かざるをえないところなので「歩けているなら大丈夫じゃないか」と誤解されやすいので、本当は極力休んだほうがいい家事なども我慢してやってしまう方が多いです。

 

実は、この記事を書いている私(FMT整体 山極)も元々足底筋膜炎で悩んでいた一人の患者でした。足の裏が痛かった時、まさに今お話ししたように周囲に理解してもらうのは難しいだろうと思って、痛くても我慢して足を使っていました。ですから足底筋膜炎になったことがある人しかわからない心境は良くわかるつもりです。症状が良くなった後、自分も施術家になり、こうして記事を書いています。

患者さんの中にも、わかってもらうのは難しいとはじめから諦めている方が多いのですが、ちゃんと家族に自分の状態を話したことで、それまで我慢しながら台所に立ってやっていた料理を夫がしてくれるようになったり、家事全般を子どもが手伝ってくれるようになったり、体を休ませる時間が増えたおかげで症状の回復スピードが早まったという方もいました。足底筋膜炎を通して、家族間のコミュニケーションが深まり、自分一人ではないのだと家族のありがたさに改めて気づくことができたとおっしゃる方もいます。

 

このことから、私は、足底筋膜炎による痛みとは、あなたを苦しめるために起きているのではなく、これからのあなたの人生をよりよくするようなきっかけになるのではないかと思えるのです。この大切な時期をどのように取り組むのか?はその後の人生にも大きく関わってくるものだと思います。

5.足底筋膜炎を改善するために今すぐできる3つのこと

足底筋膜炎を改善していくためにあなたが今すぐできる3つのことは、

  1. 痛い動作を控える
  2. お風呂に15分〜20分浸かる
  3. 足首回しのセルフケアを行う

です。2、3番の具体的な方法としては、以下の動画で説明していますのでご覧ください。

6.足底筋膜炎は、自分の体だけでなく家庭もよりよくするためのチャンス

私が最後に伝えたいのは「足底筋膜炎になった経験は、マイナスな経験ではない」ということです。今は、体が思うように動かせないことによるもどかしさや、どうして自分がこんな目に遭わなければいけないのかというイラ立ちや不安は当然だと思います。

ですが、この足底筋膜炎を治すことをきっかけに、これまでの生活を見直し、体を整え、ケアの方法を学び、家族と協力しながら、治ったら何をしようかなど語り合う、そのような時間にしていただきたいと思います。

 

きっとそれができたのなら、足底筋膜炎が治った時は、足底筋膜炎になる前よりもさらに人生を楽しめるあなたになっていると思います。それが、私たちの願いでもあります。

まだまだ、不安なことはあると思いますが、もしあなたが足底筋膜炎を根本的に改善していきたいというお気持ちがあれば、一人で悩まず、一度、私たちに相談してくださいね。

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遠方で来院できない方へ

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