
こんにちは。FMT整体の三浦です。
オスグッド(成長期に多い膝の痛み)で通っている
サッカー部所属の中学生のA君
現在は、痛み無く思い切りサッカーができるようになりました。
一般的には、
「オスグッドは成長痛だから成長が終わるまで治らない」
などと言われたりしますが、決してそんなことはありません。
A君のように、
オスグッドの原因である、太ももの筋肉の硬さを
日常生活では痛みがでない状態にまで解消させた上、
はじめは軽いジョギングなどからリハビリをはじめて、
そのつど身体に生じる張りや硬さを適切に解消しながら
徐々に負荷を高めて行くようにしていけば、
最終的には、思い切り部活をしても全く痛みがなく、
再発しない状態にまで改善することができるのです。
ただ、いくら施術を受けても、施術家の指示を守らず
身体に負担をかけ続けていたのでは治るものも治りません。
A君がオスグッドを治すことができたのは、
オスグッドの原因と治し方をきちんと理解し、
施術を定期的に受けるのと同時に、アドバイスをしっかり守り
限られた学生生活の中、一刻も早くサッカーをしたいはずなのに
身体を休めることを最優先させたことが大きいと思います。
A君は、初診時こそお母さんと同行しましたが、
2回目以降は一人で来院し、疑問点は何度も質問して理解していました。
とても素晴らしい姿勢だと思います。
そんなA君から、今回の施術後、リハビリに関する質問がありました。
A君:「これからもしケガをしたら、今回みたいに、
痛みがなくなってからリハビリした方がいいんですか?
それとも、痛みがあるうちでもした方がいい時はあるんですか?」
私:「痛みは、身体に異常があることを知らせてくれる警報機だから、
原則、リハビリは、完全に痛みがなくなってからだよ。」
A君:「分かりました。では、痛みがなくなってリハビリをしていたのに、
リハビリをしている途中でまた痛くなってしまったら、
やっぱり休んで治療に専念した方がいいですか。」
私:「そうだね。」
A君:「(少し痛みが出ただけでまた休まなくてはならないのは、)どうしてですか?」
私「リハビリには、二つのポイントがあって、
一つは“慣らし”でもう一つが“確認”なんだ。
実際はよくなっていても、痛んだ組織は痛みを記憶していることがあるので
いきなり高い負荷で動かすと、脳が勘違いして痛みを出してしまうことが多いんだ。
だから、低い負荷から徐々に高い負荷を与えていくことで
「動いたら痛かった」という記憶を、「動いても痛くない」という記憶へ
少しずつ上書きしていく。これが”慣らし”。
痛くてもリハビリを続けていると、
身体は筋肉を以前のようにギュッと硬くしてしまうことがある。
だから、リハビリ中に痛みが出た時は、すぐに休んだ方がいい。
もう一つは、本当に治っているのかどうかを“確認”すること。
身体の中は目に見えるものではないので、
本当に治ったのかどうかは実際やってみないと分からない部分もあるからね。
だから痛みが出たらリハビリは中止して、
完全に痛みが無くなるまで休んで治療を続けていく。
その場合でもがっかりしないでね。リハビリ中に痛みが出ても、それは、
『この負荷までは痛みなくできるぐらいには回復したんだな。』
ということが確認できたという素晴らしいことなんだよ。
ゴールまで近づいているのは間違いないんだから。」
A君:「ありがとうございます。良く分かりました。
今回オスグッドになったことは、辛い部分もあったけど、
身体のことを学べたのでとてもよかったです。
これから、今回のことを役立てていきます。」
A君の前向きな言葉や姿勢には、本当にいつも感心させられます。
一つ一つの出来事から多くを吸収しているA君。
将来はプロサッカー選手になるのが夢とのこと。
きっと実現すると思います。楽しみにしています。


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